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ラグラス  小説

ラグラス

忘れられた少女



ここには2つの世界があって
人間はどちらの世界にも存在する。

しかし、意識をもって存在できるのはどちらか片方。
両方の世界に意識を持てるものは稀にいるが、滅多にいない。

今日見てもらう世界は
君たちが意識できない"夢"の世界。

私たちはその"夢"に"ある世界"を

".ラグラス"と呼ぶ。


今日は"忘れられた少女"の話。

サアア…っと綺麗な音を奏で落ちてきた水の宝石はあの薄暗い空から落ちてきた。
ある女性は紺色の傘を差しながらも建物の屋根の下で雨宿りをしていた。
女性は長い髪を下ろし、目の前をじっと見つめながら、
少し寂しげな表情をみせた。
14時ごろだろうか?今は。
トタン板の屋根に水がバタバタと合唱する音。
この花や種、球根などを売る四角い公民館のような店。
少し遠くの玄関、並ぶ壺のような植木鉢。
どこか懐かしい感覚で
何かを置いてきてしまったようで寂しい。
ふと、遠くの玄関をみると、玄関の横にある青い壺の植木鉢をじっと眺める人影を見た。
女性は雨宿りをやめ、まっすぐ人影に向かって歩いた。
人影は歩み寄る影に振り向いた。
『久しぶり』
女性はその人影と顔を合わせ、一言つぶやいた。
人影は彼女と同じく寂しい顔をして『久しぶり』とつぶやいた。
言葉が続かなかった。
人影は女性より背が高く、大柄で地味な服をきていた。
おおどいろのTシャツ、迷彩柄のズボン、黒のブーツ。
女性はその姿をみてから『中に入りましょう』とつぶやいた。
女性は傘をたたみ、ワンピースについた水の宝石を手のひらで軽く叩くと
ゆっくりと玄関の入り口に入る。
人影も彼女に続く。
白い壁の奥に扉がある。扉を開けるとパイプイスが綺麗に列を揃えられ並んでいた。
パイプイスの向かいに黒板。左に窓。透明なカーテンが静止して2箇所に縮こまってる。
面影は中に入り、パイプイスに座り、女性をみた。
その姿はまるで変わらない少年の姿。
『僕はここで話を聞いていくよ』
女性は少し顔を歪め顔を頷かせた。
『うん、待ってるよ』
その姿は忘れられた少女の姿。
悲しい顔をした少年は申し訳なさそうに
扉に向かう少女を見ながら見送る。
"雨"という宝石が奏でる音を聞きながら。

女性は外に出て傘を開いた。
ぱぱぱぱ…と傘に打ちつける雨の音は優しくもなく、厳しくもなく、
ただ、少女に待つことの寂しさをうち続けた。







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テーマ : 創作・オリジナル
ジャンル : アニメ・コミック

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リラッキュマ

Author:リラッキュマ
主に 星のカービィ/スタフォ/ガンダム/ボトムズ/王ドロボウJING/オリジナル/スマブラ…こんなところを中心に。
ああ。ここ最近、クトゥルフ神話にに興味があってSUN値ガリガリですね。
なかよくしてくだせお。

pixiv http://pixiv.me/starfoxkahori
Twitter @kumaratto

いつかコミケのサークルに参加できたらいいね。

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